風呂敷を使って簡単リメイク

風呂敷は、日本で古くから生活の中に取り入れられてきた美意識の高い文化の1つです。

品物を贈る時に見た目の美しい風呂敷で包んで持ち運び、相手の目の前で
包みをほどいて品物を出すことで、温かい気持ちがあふれてきます。
これはプレゼントにもできるもので、風呂敷を贈る際に
更に風呂敷でラッピングする、なんていう楽しみ方もあります。

オリジナルふろしき製作も結構楽しいものです。
デザインや絵を描くことが好きな人にはもちろん、例えば子供たちに描いてもらった絵を
風呂敷の柄としてのせて、家族で持ち歩くというのも素敵です。

使い勝手も幅広く、親しまれているお弁当包みから
ティッシュカバーやテーブルクロス、またエプロンとしても
代用することが可能です。

風呂敷の楽しみ方

風呂敷は大判のものもあり、正方形に近い形状をしているので
封筒のような薄い物から菓子箱、ワインやお酒の瓶まで包むことができます。
柄や色が多様化されていますので、用途に添って選ぶことができます。

使わなくなった風呂敷はリメイクすることができます。

絹や綿に、レーヨンやポリエステルが混ざったものが現在は多いため、
丈夫で長持ちするものが多くなっていますから、風呂敷通販などの
オンラインショップで購入し、役目を終えたらのれんやエコバッグ、
クッションカバーなどにリメイクをすることが可能です。

なぜ日本ではゴミを分別するのか、その背景とは

日本では各地方自治体毎に細かくゴミの分別が規定されており、世界の中でも
ゴミの分別に非常に厳しくて慎重に行われている国であると言われています。

現代における日本においてこのようなシステムになった背景には、戦後の高度成長期に
大量生産と大量消費型の経済構造が形成されたことが大きく影響しています。

高度成長期には都心部を中心に企業や家庭から排出されるゴミが急増し、
その種類も多様化していきました。

さらには工業化の過程の中で、有害廃棄物がさまざまな公害を引き起こす結果も
社会問題としてクローズアップされてきたのです。

その後、1980年代後半からはバブル景気によってさらに生産や消費活動が拡大し、
一般家庭においても家電を中心とした大型の廃棄物等も増えており

ペットボトルが普及しはじめた事などにより、廃棄物の種類がさらに多様化されたのです。

1983年末頃からは、ゴミ焼却施設のハイなどから人体に悪い影響を及ぼす
ダイオキシン類が含まれていたことが問題となり、1991年に産業物処理法が改正されました。

それによって廃棄物の排出抑制と分別、再生が目的に加わり、環境省2016年版「環境統計集」によると
2000年をピークにゴミの排出量は減り続けているのです。

リメイクしやすい風呂敷を使って環境のためを考える

丈夫な布地なので、汚れても洗濯機で洗うことができますし
色や柄も豊富ですから、季節によって使い分けて風呂敷を楽しむことができます。

四季で使える風呂敷

また、リメイクすることで、新しい命を吹き込まれますので
そういった意味でも長く活用することができると言えるでしょう。

ノーベル平和賞受賞者の環境保護活動家「ワンガリ・マータイ」氏によるもったいない運動とは

2004年12月10日、環境保護活動家のワンガリ・マータイ氏は、アフリカ人女性で初めてノーベル平和賞を受賞しました。
生物学の博士号を持つ彼女は、祖国ケニアで長年植林活動を行い、環境問題に取り組んできました。
それと同時に、女性たちの地位向上や民主化運動にも貢献。ノーベル平和賞受賞は、それらの功績を認められてのことです。

2005年、マータイ氏は日本にも訪れました。
その際に、彼女が感銘を受けた言葉が「もったいない」です。
この言葉は仏教用語が由来で、「物の本来あるべき姿が失われ、それを惜しんで嘆く」という意味を持ちます。マータイ氏は、日本語の「もったいない」を「MOTTAINAI」として、世界に広めようと考えました。

政治家としても活動していた彼女は、出席した様々なサミットや公式行事でMOTTAINAIを紹介。アメリカの有名大学で講演した際には、この言葉を「日本人の知恵」として紹介したと言われています。
また2006年に再来日すると、講演やイベントにて、日本伝統の「風呂敷」にスポットライトを当てました。

風呂敷は何度も繰り返し使えて、ごみの削減にも繋がることから、マータイ氏は『もったいない精神の象徴である』と称えています。
「MOTTAINAI」は、リデュース(消費削減)・リユース(再使用)・リサイクル(再利用)を一言で表す言葉です。マータイ氏によれば、この言葉には「自然やモノに対するリスペクト」の意味も込められていると言います。

彼女は「もったいない」の概念を表せる言葉を外国語の中に探しました。
しかし、これらの意味を一度に表せる言葉は、日本語の「もったいない」以外に見つからなかったと言います。
そこでMOTTAINAIを世界共通語にすべく行ったのが、ワンガリ・マータイ氏による「もったいない運動」です。 彼女の活動は世界各地に広まりました。

日本でも「もったいない」ブームが巻き起こり、国全体にMOTTAINAIという言葉が浸透しました。
国内の有名企業もマータイ氏に賛同し、環境問題への取組みや環境保全の呼びかけ、リサイクル製品の開発・販売などを実施。

2009年、日本はマータイ氏の功績を称え、旭日大綬章を贈呈しています。
彼女が2011年に死去した後、もったいない運動を引き継いだのは、同じく環境保護活動家である「マリナ・シルバ」氏です。
彼女はMOTTAINAIという言葉に強く賛同し、今後もキャンペーンを続けていくと明言しています。